ミノキシジル やめられない問題 内服 副作用 文献、論文

ミノキシジル、内服すべきは何mg? 個人輸入で調達している人向け

ミノキは何mg内服すべきなのか?

私は、個人輸入でミノキシジルを購入し、内服での育毛に取り組んできました。状況はこちら。(現状、私のミノキシジルの処方は内服から外用に切り替え済です)

ミノキシジルの購入先のオオサカ堂の口コミをみていると、早く育毛に効くようにと、用量をより多く内服している人が散見されます。といいますか、ミノキシジルは降圧剤としての用量は記載がありますが、そもそも、AGA治療用の正しい用量なんていうのは、説明書には記載がありません。

また、ミノキシジルの内服自体はそもそも、脱毛症診療ガイドライン(記事はこちら)では推奨されていないのです。

本記事では、ミノキシジルの用量、内服量はどれくらいが適正なのか、をまとめてみました。



降圧剤としてなら服用量は2.5~5mg(説明書)

ミノキシジルはそもそも、血圧を下げる降圧剤です。商品に添付されている説明書には、AGA治療用の薬ではなく、降圧剤としての服用量が書かれています。以下に、購入したミノキシジルタブレットの服用量をまとめました。

Noxidil ノキシジル (T.O. CHEMICALS )Minoxidil Tablets (LLOYD)
1日あたり5mg(12歳以上)
(最大服用量は、1日あたり100mg)
1日あたり 2.5mg(12歳以上)
(最大服用量は、1日あたり100mg)
説明書によるミノキシジルの服用量


商品の説明書によれば、降圧剤としての場合、1日あたり、2.5から5mgの服用量が指示されています。同じミノキシジルなのに、商品が違うと、推奨の用量が違っているのが興味深いです。商品はこちらです↓

[ロニテンジェネリック]ノキシジルタブレット5mg(シートタイプ)




ミノキシジルタブレット2.5mg[Lloyd社製]


AGA治療の場合の用量は指示、説明がない。

販売元のオオサカ堂の販売ページには、降圧剤としての商品の説明書の内容と同じ用量が書いてあるのみです。販売元としては、詳しいことは書けないので、それ以上のことは、せいぜい「本剤服用前に必ず医師にご相談ください」と記載があるだけです。

つまり、AGA治療の場合の用量を指示するような内容の記載がないので、ミノキシジルの購入者は独自に調査して、その用量を判断する形となります。ちなみに、私の場合、1日あたり5mgのミノキシジルを服用していました。



ミノキシジルの服用量が適当すぎて驚き!個人輸入の人たちの実態か

さて、オオサカ堂の口コミを見てみると、お使いの皆さん方は、自分で自由に用量を調整している様子が伺えます。

最初は、10mg/日の用量が多めで開始したけど、浮腫み、動悸などの副作用があったから、5mgに減らしました、みたいな、自分の判断で用量を減らしたケースがある一方で、下記のような、早く毛量が欲しいので、自分で判断して用量を増量しました、みたいなケースです。

・5mgで物足りないので10mgに変更します。
・6ケ月使ってみて効果抜群なので 5mgから10mgに変更して リピートしました
・最初は副作用を心配し1日1錠を服用していましたが、特に症状はなく1日2錠(計10mg)服用するように。
・今回ダメ元で10mgに挑戦してみたところ1ヶ月もしないうちに変化が感じられました。
・2.5mgから少しずつ量を増やしています。いまは7.5mgを毎日飲んでいます。
用量を増やした口コミの例(オオサカ堂、Minoxidil Tablets (LLOYD))

※数値は、1日あたりの用量。



中には、20mg/日も内服している、と書いてある人もいて、大丈夫かな?と心配になるほどです。口コミは上記の商品リンクから確認することができるので見てみてください。



ガイドラインでは、そもそも、ミノキの内服は推奨されていない

さて、繰り返しになりますが、ミノキシジルの内服自体はそもそも、脱毛症診療ガイドライン(記事はこちら)では推奨されていません。したがって、ミノキシジルを〇mg服用すべし、というような指標は公式にはない、と推察されます。



文献では2.5mgから

AGA治療のために、どれくらいの用量のミノキシジルを飲むべきかは、下記の文献が参考になるでしょう。

小西 和人, 頭髪外来における内服・外用による男女の発毛治療, WAARM Journal, 2018; 1: 40–42

この文献は、美容クリニックの院長である著者が、実際の処方の一端を説明しているもので、その内容は、以下の内容になっています。

  • 内服はフィナステリド等のみとし,これと合わせてミノキシジルは外用薬として使用し、これで様子見する。
  • 3か月から6か月の経過観察の後,十分な効果が得られなかった場合にのみ、患者の承諾の上でミノキシジル外用から同 内服へ移行する。
  • ミノキシジル内服は、最初は2.5mg/日の少ない用量から始めて、最大10mg/日までとする。
  • 内服期間に関しては最長で1年を目安とする。
  • 十分な発毛効果が得られていれば次第にミノキシジル量の減量,あるいは外用薬への変更等に切り替えていく。


前述の脱毛症診療ガイドラインでは、ミノキシジルの内服は推奨されていないのに、それに反して、こちらのクリニックでは同薬を処方しており、そうは言っても、同ガイドラインをなんとか順守すべく、ミノキシジル内服を避ける努力が感じられて興味深いです。

さて、ミノキシジルの用量をどれくらいにすべきか?、ですが、この文献が一つの指標になりそうなことと、販売されているミノキシジルの最小用量のものが2.5mg/錠となっていますので、「2.5mg/日」というのが一つの基準になりそうに考えています。長期間、内服しなくてはならない場合は、副作用を避けるために、毛量が維持できるレベルで、可能な限り、用量を少なくする努力をすべきでしょう。



副作用を避け、最小量にするのが鉄則

私の場合、やはり、何mg服用すべきかがわからず、結局、Noxidilの説明書の通り、ミノキシジルを5mg/日を内服していました。実際には、その半分の2.5mg/日でスタートすべきだったようですが、今となっては後の祭りです。とりあえず、副作用もなにも起こらなかったので、ヨシとしています。

私の6ヵ月の育毛体験から、うまく、ミノキシジル内服(+フィナステリド内服)で順調にいったとして、ある程度の毛量を確保するには、半年近くも時間がかかっていました。早く毛量を得たいからといって、多い用量のミノキシジルを内服しても、そんなに早くは手が生えてこないと思いますし、副作用の危険にもさらされるので、全くおススメできないです。

できれば、内服を開始する前に、皮膚科か、美容外科かはわかりませんが、医者には相談しておけると安心ですね。



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